本学の放射線研究センター(以下センターとよぶ。)は、 国内の大学で最大のコバルト60ガンマ線照射施設を中心に数種類の加速器、 非密封放射性物質取扱施設と、関連する分析、調整、測定装置を備え、 物理、化学、生物、医学の各分野の研究に対応した総合放射線研究施設として 半世紀以上前に大阪府立の研究所として設立されて以降、これまで地域の民間企業、 大学の放射線利用や人材育成に対応するとともに、 大阪府立大学に統合後は大学内での放射線利用研究の場として、教育、研究に利用されてきました。

現在、日本の大学で量子ビームと放射線(以下量子放射線とよぶ。)が総合的に利用できる施設は極めて限定されています。 このため、量子放射線研究、教育を推進するために、本施設を広く全国の研究者に共同利用という形で提供致します。 さらに、施設内に設置されている、大学では最大規模のクリーンルーム施設、超低温施設も合わせて利用することで、 IC等の電子物性研究、精密工学などのナノテクノロジーに対応した量子放射線利用施設としての展開を計画しています。 本共同利用施設では、放射線研究センターの量子放射線利用施設を活用し、受け継がれてきた管理運用技術を利用して、 量子放射線の物理、化学、生物、医学の基礎過程の解明を初めとして、 電子物性、精密工学、低温工学にいたるまでの新たな量子放射線利用研究分野の開拓と応用研究を推進することを目的とします。 このような研究は学際的な分野で、センターの教員が係る広い研究分野を背景に、共同研究を効果的に進めていきます。

共同利用施設紹介のパンフレットはこちら


  • 利用案内
  • 利用者はこれまで、大学・研究機関、電線、電気、化学薬品、医療器具、プラント、繊維、食品、 宝飾、和楽器などの各メーカー、検査会社まで多岐にわたっています。
    成果報告、公開を前提とする共同利用の他に、 成果の公開は要求しない企業向けの料金照射サービスもございます。 線量率、照射時間、照射温度、照射雰囲気など、幅広い様々な条件での照射に対応しています。 また、照射に伴う安全性の確保なども、長年の実績から的確なアドバイスが可能ですので、 お気軽にご相談下さい。 (例えば、溶液へのガンマ線照射では放射線分解により水素が発生するため、 ガスパージをしながら照射します)

    本施設の利用を希望される場合は、下記にお問い合わせ下さい。

    • 学外の研究機関や民間の方
    • 照射受付係 (一般社団法人大阪ニュークリアサイエンス協会(ONSA) 派遣職員)
      TEL/FAX共通: 072-254-9860(内線4261)
      E-Mail: onsa@riast.osakafu-u.ac.jp_nospam
      (@ は全角文字になっていますので、半角に置き換えて下さい。又最後の_nospamも取り除いて下さい。)
      【参考】放射線照射事業手数料 PDF

    • 大阪府立大学学内の方
    • 大阪府立大学 研究推進課
      TEL 072-254-9804 / FAX 072-254-9935 / 内線 3501
      E-mail toiawasehousyasen@riast.osakafu-u.ac.jp_nospam
      (@ は全角文字です。半角に置き換えて下さい。又最後の_nospamも取り除いて下さい。)
      放射線施設学内共同利用の手続き PDF

    なお、学生のみによる申し込みは受け付けしていませんのでご留意ください。




     

     

  • 2019年度(令和元年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2018年度(平成30年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2017年度(平成29年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2016年度(平成28年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2015年度(平成27年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2014年度(平成26年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2013年度(平成25年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2012年度(平成24年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2011年度(平成23年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2010年度(平成22年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2009年度(平成21年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2008年度(平成20年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2007年度(平成19年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2006年度(平成18年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2005年度(平成17年度)放射線施設共同利用報告書PDF
  • 2004年度(平成16年度)放射線施設共同利用報告書PDF

    産学官連携機構先端科学イノベーションセンター年報

  • Vol.5(2009年度) 大阪府立大学学術情報リポジトリ Operaで公開
  • Vol.4(2008年度) 大阪府立大学学術情報リポジトリ Operaで公開
  • Vol.3(2007年度) 大阪府立大学学術情報リポジトリ Operaで公開
  • Vol.2(2006年度) 大阪府立大学学術情報リポジトリ Operaで公開
  • Vol.1(2005年度) 大阪府立大学学術情報リポジトリ Operaで公開

    これ以前については1990年〜1994年は付属研究所年報、
    1995年〜2004年は先端科学研究所年報として冊子体のみで報告されています。  

    また、2013年度以降の外部発表記録などの研究業績は、 工学研究科年報 の量子放射線系専攻の部分を以下に抜粋しています。

  • 工学研究科年報 2017-量子放射線系専攻 PDF
  • 工学研究科年報 2016-量子放射線系専攻 PDF
  • 工学研究科年報 2015-量子放射線系専攻 PDF
  • 工学研究科年報 2014-量子放射線系専攻 PDF
  • 工学研究科年報 2013-量子放射線系専攻 PDF